キャリアデザインオフィス あかつき

家業を継ぐべきかどうか迷っています…

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家業を継ぐべきかどうか迷っています…

家業を継ぐべきかどうか迷っています…

2023/08/23

今回も、中学校の生徒さんからのご質問です。

将来、両親の会社を継ぐか、自分の好きな学科に進むか迷っています。
親は継がなくて良い、と言ってくれていますが、気になってしまいます。
もし継ぐなら、違う高校に入る必要があります。どうしたらいいでしょうか?

今回は、こんなふうにお答えしました。

大事なことは、「今、継ぐかどうかを決めなくて良い」ということです。
親御さんが順調に会社をやっているのなら、しばらくは自分のやりたいことをやらせてもらってはどうでしょうか。
やりたい道に進みながらも、親御さんの会社を継ぐとしたら何が必要で、自分はどうすればいいか、を、いつも考えながら進んでいきましょう。
そういう自分の気持ちを、素直に親御さんに伝え、相談してみてください。
自分の成長と共に、会社を継ぐということが義務でなく、自分の仕事だと思えるなら継げば良いと思いますし、外の会社から親の会社を見ることも良い経験になると思います。

何歳になってからでも、会社は継げると思いますよ。

私の父も自営業でしたが、ひとりの職人として70過ぎまで仕事をしていました。
大きな機械も自宅にあり、もったいないなとは思っていましたが、力仕事であることと、屋根に登る必要があるのに、私は高所恐怖症なので、家業を継ぐということを真剣に考えたことはありません。

この生徒さんは、親の会社を自分事としてとらえ、いつの頃からか、自分はそれを継いでいく必要があるのかもしれない、と考えていたのでしょう。
周りの大人も無責任に、そういった言葉をかけていた時代もありました。

そういう意味では、家業があるお家に生まれたお子さんは、ある程度、自分の道は決まっているように感じられてしまうかもしれません。
それぞれのご家庭にそれぞれの事情がおありでしょうから、一概には言えませんが、できればそういう家のお子さんには、できれば一度は外に出て、客観的に家業を見る機会をもってほしいと思います。

そして、承継することを『自分が選択したのだ』と思えるなら、帰ってきて継げば良いと思うのですが、いかがでしょうか?

事業承継は今、大きな問題になっています。
「そんな悠長なことは言っていられない」という方もおられるかもしれません。
ただ、働くことに関する価値観が大きくが変化する時代において、「そういう家に生まれたのだから、選択の余地はなかった」と、自分の人生の選択を放り投げてしまうことだけはしてほしくない、と心から思います。

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