ママの再就職２　～キャリアコンサルタントの視点から

実は、ママが再就職・仕事復帰しようかな、と考えることは、家族が日々の生活に係わるいろんなことをどうしていくのかを考えるちょうどよい機会なのです。
育児休業中はママがお家にいることが多いので、パパも任せきりになっているところもありますよね。
ママも働く、となれば、パパも協力しなくては、いろいろなことが回らなくなります。
ママが働くことは、周りの人の生活も変えます。
もちろんパパも、子どもたちも、もしかしたら義理の親御さんやご実家など、身近な親族の方にご協力してもらうこともあるかもしれませんね。

我が家は核家族でしたが、私はできれば、多くの大人に自分の子どもと関わってほしいな、と思っていました。
実家の母にも本当に助けてもらったので、次男は特に、私が苦手な食べ物も、ばあちゃんのところで食べていたから大好き、というものが多いのです。　

ママは、働きに行く時間の分、子どもと過ごす時間が減るので、子どもとどう向き合っていくか、をママ自身も考える必要が出てくると思います。
どんな言葉を掛けたら、子どもたちが前向きに動いてくれるか、とか、子どものちょっとした変化やサインを見落とさないようにしないと、とか。
離れている時間があると、なぜか「子どもたちどうしてるかな」と思ったりします。
親子の関係も見直すチャンスかもしれません。

だから最初から「働くなら、正社員で」とか「フルタイムでないと」とか、ハードルを高くしなくてもいいんじゃないか、と思います。
もちろん、ご家庭の事情でしっかり働きたい方もいると思います。それならあらかじめ準備していけばいい。

そうではなくて、ママの社会復帰の一つとして、子どもが保育園に行っている間、とか考えるんであれば、最初はスロースタートでいいんじゃないか、と思います。
働くって、今まで家で自分のペースで生活できていたことが、職場の環境に合わせないといけない訳ですから、最初の一歩を踏み出すことは億劫かもしれません。
でも、子どもさんも頑張って保育園に行ってくれているのなら、ママも少し、足を踏み出してもらいたいな、と思います。