相談者が隠れていた自分に気づくとき|カウンセリングルームから
2021/06/26
カウンセリングをしていて、相談者の方がほろほろと涙を溢す場面がよくあります。
話をしていて、自分でも気づかないうちに溢れた涙、という感じなのです。
その度、いろんな経験を経て、ここに座っていらっしゃるんだろうな、と思います。
抱え込んでいた辛さが解消できたのなら嬉しいですし、自分が頑張っていたことを、改めて認識できたようなら、過去の自分を褒めてあげて欲しいですね。
仕事と生活は切り離して考えることができません。
仕事がうまくいっていても、家庭や生活になにか問題があるなら、毎日晴れやかな気持ちで、という訳にはいかないでしょう。
ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活を、自分なりにどう融合させるか、ということだと思います。
キャリアカウンセリングとは言いますが、実はそういった家庭や生活の悩みごとをお聞きすることも多いのです。
一方、社会人は日中の一番活動できる時間を仕事に充てているので、仕事や働くことに悩みがあるなら、やはりそれは早めに解消していきたいですね。
人間関係の悩みが一番多いですが、仕事のペースや、携わっている内容がその方にあっていなかったり、自分がやりたい仕事ではない場合、その仕事を自分の中にどう位置づけるかによって、とらえ方を変えることもできるのです。
先日は、現在の職場に満足できず、やや投げやりな顔で来られた相談者が、カウンセリングの後、「明日から、ちょっと仕事頑張れそうな気がします」と、少し明るい顔になって帰られました。
この仕事は、そんな小さな幸せを日々与えてくれます。