理想の職場とは…?
2025/06/08
再就職支援の現場にいると、せっかく入社したのにパワハラやいじめにあったり、きちんと指示を出してもらえず困ってしまい、辞めることになったなど残念な話を聞くことがよくあります。
もちろん、本人の適性や努力も関係しますが、人手不足とこんなに言われているのに、なぜ長い目で見て、温かく育ててもらえないのかと思ってしまうこともあります。
そこで、理想的な職場とはどんな感じなのか、少し考えてみました。
一番は、社風が前向きで明るいことでしょうか。
社員皆で協力しあって、良い成果を上げていこうという気持ちを、皆が少なからず持っている必要があります。
一時代前のように、社長が旗を振って、社員はそれに従っていればいい、という時代ではなくなっています。
働く人皆が、自分の仕事も会社の一部を支えているという意識が、自然に持てると良いですよね。
そうなれば、新入社員もその一員として、できる範囲で働いてもらおうという感じになるでしょう。
二つ目は、若手もベテランも意見を言いやすい土壌があるということでしょうか。
ある製造業の会社では、毎年一回、広い会議室に社員全員が集まって、いろいろな話をする日を設けているそうです。
その場では役職関係なく、こんなことをしてみたらどうかというアイディアを出したり、社内環境を改善する提案もされているそうです。
なにより、自分の提案をちゃんと受け止めてもらえる機会がある、提案したことについて、他の人と話し合える時間があり、より良いものにしていくことができるという点でとても有効だと思います。
こういう機会があると、一社員も経営に参画しているという感覚を持つこともでき、人任せ、上役任せになるのを防ぐこともできそうです。
一方で、黙々と指示されたことをやるのが好き、という方には、少し重荷になるかもしれませんね。
三つめは風通しの良い職場であるということでしょうか。
経営側は会社の現状を社員にきちんと伝え、今期の目標やその根拠などをはっきりと示すこと。
それが、一人ひとりの社員にどのような影響を与えるのかも分かっていると良いですね。
人事評価制度やキャリアパスなど個々の評価を明確にすることも大切ですが、その会社で働くすべての人が、同じ方向を向いて仕事ができることが重要だと思うのです。
社員同士でも、適度な個人情報の公開や、一緒に働く人の情報をそれなりに知っておく必要があります。
プライベートが重視される時代になり、個々の事情を知ろうとするとマナー違反と捉えられることもありますが、小さい子どもがいる、介護が必要な家族がいるなど、急な呼び出しや通院の付き添いなどが必要であれば、そういった自分の事情を周りの人に知っておいてもらう必要があります。
また、プライベートを大事にしたいときも、自分はこういったことを大事にしたいので、こういう時は休みたい、など事前に話をしておくと休みを取りやすくなりますし、隣の人にも大事にしたいものがあるのだから、そういう時はお互い様だと言いあえると良いですね。
リーマンショックなどの時代を挟んで、世代間ギャップで社内が分断されているという話を聞きますが、「若い者は…」「年の大きい人たちは…」と世代で括ってしまわずに、一人ひとりを見る、一人ひとりと付き合うという意識を持つことができると良いのではないでしょうか。
一つの会社にはいろいろな人がいて、こんな一般論では何にもならないよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ありたい会社の姿、めざすべき会社の姿が明確になっていてこそ、そこまでどうやってたどり着くかというルートマップも描けるのではないかと思います。
創立記念日などに、この先どうしていきたいか、をざっくばらんに社員全員で語り合える場を作ってみてはいかがでしょうか。


